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D判定から東大に現役合格した僕だからわかる「模試の真実」
僕が実際に取った模試の判定と入試当日の得点について
1年ちょっと前、まだ僕は受験生でした。
毎日学校に行き、帰っては勉強し、そんな生活を送っていた時です。
そして、本番の入試があと少し先に迫った頃、これから追い込みをかけるという時、ある出来事が起きてしまったのです。
そう、模試で過去最悪の判定を取ってしまったのです。
これが実際の模試の結果です。
見ても分かる通り、これ、D判定です。
入試直前でなんと見事にD判定を突きつけられたのです。
しかし僕は第1志望を変えずに、そのまま東京大学に出願しました。
別にこれは、全くもって「賭けだ」とか「ダメもとだ」とか「不合格になるかな」とか思ってしたことではありません。
むしろ、「この模試の結果なら十分東京大学の入試で戦える」とさえ思っていました。
繰り返すようですが、僕の判定はD判定です。
合格率20%とかの、あのD判定です。
そんな僕がなぜ自信に満ちて入試に臨めたのかは、自分の中で模試を見直した上である「確信」があったからです。
(詳しい見直し方や模試の判定の真実や意味については下の方で詳しく解説します)
そして実際に僕は合格することができました。
それもギリギリではなく、合格者最低点から割と余裕のある合格者の平均点で合格することができたのです。
これが実際の僕の点数です。(名前・受験番号・各科目の点数などは隠してあります)
(左の矢印の先が僕の点数で、右の矢印の方が合格者平均点です。ほぼ変わらないでしょ?)
それではなぜ、D判定ながらに確信を持って合格できたのか。
それには以下の考えに基づく確かな考えがあったからなのです。
そもそも本当に逆転なのか???
D・E判定から余裕合格となるといわゆる「逆転合格」と思う人が多いと思います。
でも本当にそうなのでしょうか??
実は「逆転合格」に入らないD・E判定からの合格も存在するのです!!
でもそれはなぜなのでしょうか?
それをここでは解説していきます!
実際の入試問題より模試はかなり難しい
これはもしみなさんが受験生なら薄々気づいているのではないのでしょうか?
でもこれ、実際にはみなさんが想像している以上に難しいです。
具体的に数値を挙げて説明しましょう。
僕が入試当日に取ったセンター試験の点数は797点です。
対して、僕は9月のセンター模試で630点前後の点数を取っていました。
さすがに12月のセンター模試では700点前後の点数を取りましたが、本番の得点には到底及んでいません。
これは別に僕の成績がいきなりあがったのではなく、そもそも模試自体が難しいことが原因なのです。
実際に、12月にやった実際のセンター過去問はちゃんと800前後の点数を取れていました。
このように、センター模試は実力より10〜15%程度点数が下がってしまうほど難しく作ってあるのです。
では自分の実力を正確に判断するためにどうすればいいのか。
それは簡単です。
模試ではなく、実際の過去問を時間割通りに解いた点数を参考にすればいいのです。
なんか当たり前のことに思えますが、実はこのことを意識できていない受験生が結構いるのです。
これをしっかり意識できていないと自分の実力が正しく把握できなくなり、やる気低下や自信喪失に繋がってしまうのです。
模試なんか解けなくていいんです。
過去問が解けていれば全く問題がないのです。
ですので、みなさんは必ず過去問を元に自己分析しましょう。
模試の作り方と採点について
みなさんが受けるセンター試験がどのように作られているか知っているでしょうか?
センター試験に限らず、2次試験もその分野の専門の教授何人も集まって1年がかりで作ります。
対して模試は、塾講師がそこまで時間をかけずに(というか、かけられずに)作っています。
これでは質の差が出るのは明らかですね。
ただ、作問に関してはその道の専門家の塾講師が作っているのでまだクオリティーはあるのですが、採点に関しては話が違います。
みなさんは、記述式の採点が大学生のアルバイトによってされていることを知っているでしょうか?
大学生のアルバイトなんて、東大生とかに関わらず、かなり適当です。
そりゃ丁寧にやって採点枚数が減ってしまったらもらえる給料も減りますし、そもそも採点バイトなんて単調すぎてダルいというのが現状なのです。
センターなどのマーク式ならまだ機械が採点してくれるのでいいのですが、記述式だとどうしてもそういうわけにはいきません。
そこで大学生の力を借りているというわけなのです。
しかし、東大生といえども、その問題で満点が取れるはずもありません。
せいぜい取れて5〜6割です。
考えてみてください。
5〜6割しか取れない大学生が適当に採点をやっているのです。
これは採点が正しくされないだろうことは簡単に予想がつきますよね?
ちなみに私は毎回2〜3個の採点ミスをされていました笑
ひどい時には、世界史の600字論述をまるまるでっかくバツ(0点)にされたこともあります。
考えてみればわかることですが、誰が悪いとかではなく、1年かけて教授が作った問題を大学生なんかが採点できるレベルにあるわけがないのです。
このように、実際の入試とずれている問題を、さらに大学生が採点している模試で、その結果なり判定なりにそこまでの信頼性があるのでしょうか?
答えは私はNOだと思います。
多少参考程度にはなるとしても、過信は絶対に禁物ということです。
まとめ
模試の真実について分かっていただけたでしょうか?
最後のまとめですが、ここで最初の質問に戻ろうと思います。
最初の質問とは、
D判定ながらになぜ確信を持って合格できたのか
ということです。
ここまで読んでくださったみなさんならもしかしたらもう分かっているかもしれませんが、私は過去問の成績を元に判断をしていたのです。
模試で散々な成績とっても、できない問題がたくさんあっても、「この問題は難しすぎて合格者の中でも解ける人は少ないから部分点でもいいや」とか、逆に「この問題はほとんどの受験生が解けるのに自分は解けていない、ここを重点的に復習しよう」など、あくまで自分が過去問をやった時のことを判断材料にして模試の結果を見ていたのです。
実際、模試は確かにD判定でしたが、模試の問題の中で合格に必要なレベルはしっかり取れていましたし、過去問の採点結果もちゃんと入試最低点を超えるものばかりでした。
ここで私の体験から皆さんに伝えたいことは1つです。
判定や偏差値などの数字ばかりに惑わされずに中身を見ろ!!!
数字はある程度参考になりはしますが、「判定が悪いから・偏差値が低いから」という数字だけを見て絶対にみなさんの大事な志望校を決めないでください。
数字だけを見て判断した結果はあとで必ず後悔を生み出します。
この記事を読んでくださったみなさんのうち1人でも多く後悔しない最善の志望校選択ができることを祈っています。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
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