
- やばい、DとかE判定とっちゃった…
- 模試の判定が悪かったけど、志望校変えるべきかな…
- そもそも、模試の判定ってどう見るの?信用していいの?
- さらにいうと、模試の成績を上げる方法を知りたいな…
と、思っている方へ!
本記事では、以下の内容を解説します。
- 模試の判定の見方
- A~E判定を取った時それぞれどうすればいいか
- 模試の判定から見る志望校変更の基準
- 模試の成績の上げ方
<この記事を書いた人>
- 公立高校出身で、塾も行かなかった
- 高3秋の模試でD判定、あげく直前模試ではE判定
- しかし、模試の成績の本当の見方を知っていたため、判定はあてにならないと判断→最終的にE判定でも現役合格を果たす
目次
大学受験における模試の判定の見方
模試は判定を見るな!問題ごとの正解率を見ろ!
模試を受けた!返ってきた!判定見よう!って方、いませんか?
一目で模試の結果がわかるし、非常にわかりやすいので、どうしても模試では判定を見がちです。
しかし、究極的に言ってしまえば模試で判定を見ることに意味は全くないのです!
真に見るべきなのは、問題ごとの正解率なのです。
その理由は、模試の目的を考えると分かります。
模試の目的は主に以下の2つです。
①結果から自分の位置やレベルを知る
②弱点をあぶり出す
①のレベルを知るのに判定は意味があると思われがちですが、実は違います。
実は模試というのは、実際の試験問題と似ても似つかない代物なのです。
問題の見た目こそ似ていても、難易度や問題傾向など、全く違う場合が多いのです。
(詳しくは、下の「1.2 実は模試の判定にそこまでの信頼性はない」を読んでください)
そんな本番と違う形式の問題から導き出された模試の判定に、果たして意味はあるのでしょうか?
もちろん、意味など全くないのです。
②の弱点をあぶり出す、という方ですが、これは分かりやすいですね。
判定を見て、自分の弱点などわかるはずありません。
どこをどう間違えたか(=問題ごとの正答率)の方がはるかに重要なのです。
以上より、模試は判定を見るのではなく正答率を見た方が何倍も良いことが分かりますね。
実は模試の判定にそこまでの信頼性はない
あー、D判定だったよやべー。
よっしゃ、A判定だいえい!
なんて経験、あるのではないのでしょうか?
しかし、残念もしくは嬉しいお知らせです。
良い判定だった人、残念、その判定に意味はありません。
悪い判定だった人、安心してください、その判定そのものに意味はありません。
理由は簡単、実は模試の判定にそこまでの信頼性はないからです
これには、模試の以下の2つの特性が関わってきます。
- 判定がどういう方法で出されているのか
- 模試の難しさの話
①判定の出され方から説明します。
あんだけ皆さんが信用し、崇めていた模試の判定ですが、どのように出されているか知っているでしょうか?
もちろん、ほとんどの受験生は知らないでしょう。
でも、出され方が分からない判定を信じるのは、ちょっと危険だと思いませんか?
ここではきっちり判定の導出方法を理解し、案外あてにならないということを知っておきましょう。
詳しいことは難しいので省きますが、模試の判定は大まかに以下の順序で判断されています。
- 受験者全員の平均を出して、そこから各受験者の偏差値を出す
- 偏差値から、合格可能性(判定)を出す
なんだ、当たり前じゃないか、と思ったあなた。重要なものを見逃しています。
ここで重要なのは「受験者」「全員」から判定を導出しているという点なのです。
あくまで、判定の導出は受験者から行なっているので、
- 模試を受験するような頭のいい人
- 進学校の生徒がこぞって学校から強制されて受ける
- 1年以上現役生より勉強している浪人生
- 頭が良くても受けない可能性の高い、志望校から遠い受験者
というのが、否応なしに入ってきます。
しかし、実際には模試を受けていない層も受験当日では戦います。
そんな頭のいい人ばかりの模試で、全高校生から導かれる真の合格可能性が出るわけありません。
そしてもう一つ、「全員」から判定を導き出している点があります。
そう、現在あなたの志望校を少しでも志望している人が全員受験するという仮定のもとで判定が行われているのです。
そんな多くの人が受験するわけないため、実際の受験の状態をちゃんと反映していなく、信頼できる判定が出ないと判断できます。
次に、②模試の難しさを説明します。
実は、模試というのは本番よりも難しく作られています。
模試では判定が良かったのに、本番では落ちたじゃないか!!!という文句をさせないためです。
そのため、模試というのは本番より難しく、そもそも判定も低く出されるようになっているのです。
そうなると、何が起こるか?
全体を満遍なくしっかり基礎ができている人より、特定の2〜3分野でめちゃめちゃ強い人がいい判定が出されるようになっています。
基礎ができていても模試は難しい応用のため全然問題が解けませんが、特定分野で強ければとりあえず得意分野では得点を取れるからです。
しかし、どうでしょう?
実際の受験問題はもっと簡単なので、最終的には模試の判定は悪かったが基礎を固めていた人が全問題でしっかり得点し、判定は良かったが特定分野しか強くない人が得意分野でしか得点できない、ということが起こります。
つまり、判定が悪くても基礎を固めていた人が合格するということです。
これでは、模試の判定は全く意味をなさないどころか、逆効果であることがわかると思います。
以上より、模試の判定に意味がないことははっきりわかると思います。
A~E判定それぞれの模試の基準
ここまで理解してくれたみなさんからしたら、当たり前のことしかないのですが、軽くそれぞれの判定について話をしていきたいと思います。
E判定(合格可能性20%未満)
うわ、E判定だ…と、へこむと思います。
でも、志望校をむやみに変えないでください!
そもそもの判定の信頼性があまりないことに加え、正答率など中身を見ましょう。
計算ミスは判定に正解したと仮定して大丈夫です。学力ではありませんから。
そして、一番大事なのは正答率です。
もし、正答率が高い問題で、計算ミスなどのケアレスミスではなく本当に理解していなかったら、そこで初めて志望校の変更を考えましょう。
もし、正答率の高い問題を正解していたり、単なるケアレスミスなら志望校を変える必要はありません。
たまたま、模試では持っている実力を出せなかっただけなのです。
逆に、せっかく実力があるのに単なる模試ごときで第一志望校に受験しないのは非常にもったいないです。
しっかり模試の中身を確認した上で、判断をしてくださいね。
D判定(合格可能性20%〜40%)
D判定は、場合によっては悪い場合もあるが、大抵は良い場合の方がいいです。
模試はその特質上、しっかり勉強している人ほど低く判定が出るようになっています。
そのため、D判定は一定ラインは超えていると判断して大丈夫なのです。
実は私も、直前まではずっとD判定でしたが、逆に喜んでいたくらいです。
D判定の人は、一定ラインを超えているから、このまましっかり努力しましょう
C判定(合格可能性40%〜60%)
自信を持ってください、かなり良い判定です。
判定が低く出やすい模試において、Cを取れるというのは自分の努力を認めてあげてください。
実は、現に合格者のうち結構がC判定で大学に受かっています。
油断は禁物ですが、このまま努力していけば確実に合格に近づくことができますよ!
B判定(合格可能性60%〜80%)
めちゃくちゃ良いですが、油断は絶対ダメです。
大抵、いい判定を取ると油断して勉強しなくなるのでそうなると確実に落ちます。
たまたま正解したの、ないでしょうか?
正答率が高い問題、落としてないでしょうか?
しっかり確認しつつ、このまま頑張っていきましょう。
A判定(合格可能性80%以上)
実は一番注意です。
あくまで「このまま行くと」合格する可能性が高いよ、ってだけの話です。
現に、合格可能性80%って20%落ちるっていうことですからね。
この判定を取ったあなたは確実にサボります。
サボらないよ私は、という方、いやいや絶対にサボります。
しつこいですが、絶対です。
そのため、絶対に油断せずいきましょう。
悪い判定の人がこの先頑張るため、油断すると不合格の未来がどんどん近づいていきますよ
(実は私の友達も、東大A判定に油断して最後の1ヶ月勉強せず、落ちました…)
模試の結果をよくする方法
単純なミスを減らし、基礎を「固め」よ
模試の結果を良くする方法は2つあります。
- 単純なミスを減らす
- 基礎を「固める」
まずは①単純なミスを減らす、から説明します。
難しい問題も簡単な問題も、同じ1点ということには変わりません。
それならば、本当は正解できたケアレスミスを対策するのが点数UPには最適です。
ケアレスミスなため、主に理科・数学の計算ミス、スペルミスを対策しましょう。
僕が対策に使った参考書を以下に挙げておきます!
次に、基礎を「固める」ことについて話します。
先ほど、応用が模試の判定を分けると言いました。
それはいわゆる難しい模試の話でした。
実際に受けるマーク模試などは簡単な基礎が多く、そこの対策を怠ると痛い目にあいます。
さらに、どっちにしろ応用をやる上で基礎は必要なため、しっかりここで基礎「固め」をしておきましょう。
大学入試受験の基礎数学1・A・2・B 10日あればいい 〔2014〕 /実教出版/福島國光
大学入試基礎英語頻出問題総演習 最新四訂版/桐原書店/上垣暁雄
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回僕が伝えたかったことをまとめると、大きく2つです。
- 模試の判定で一喜一憂しない
- 大事なのは、判定ではなく模試の中身
しっかり意識して、これからの受験勉強や入試本番を頑張ってください!