
- 受験生だけど勉強のスケジュールがわからない…
- 勉強スケジュールってどう立てればいいの?
- 効率の良い計画を立てる方法を知りたい!
という方へ
本記事では、以下の内容を解説します。
- 効率の良い勉強のスケジュールの立て方(段階別)
<この記事を書いた人>
- 公立高校出身で、塾も行かず独学
- 高2の模試でD判定やE判定の連続
- しかし、受験の正しい勉強スケジュールを立て、東大に現役合格
目次
勉強のスケジュールを立てるなら「基礎・標準・応用」の3STEPにわけるべし
勉強のスケジュールを立てるなら「基礎・標準・応用」の3STEPに分けることをおすすめします。
というのも、いざ勉強スケジュールを立てようとしても、1年間の計画を立てるのはめちゃくちゃ難しいですよね?
それで結局、どうやって計画していくのか分からなくなってしまいます。
そのため「1年間」という長い期間で考えて計画を立てるのはやめて、1年間を3つに分けてスケジュールを組みやすくしてしまおうという話です。
「基礎」は文字通り、英単語の暗記とか最低限この後の勉強を進める上で必要な勉強をしっかりとしていきます。
「標準」は、「基礎」で学んだことを使って少し難しい問題に挑戦し、思考力を鍛える段階です。(イメージは、教科書の応用問題レベル)
そして、「応用」の段階で実際の入試レベルの問題や過去問を「基礎」で学んだ知識や「標準」で身につけた思考力を使って実践していきます。
注意点としては、「基礎」ができていないのに「標準」をやったり、「標準」が身についていないのに「応用」をやってはいけないということです。
九九ができない人がいきなり筆算をやっても全く意味がないのと同じです。
人間、一気に難しいことなんてできるわけありません。
一段ずつ、着実に階段を登って最終的に難しいことができるようになっていきましょう。
そのための「基礎・標準・応用」の3STEPの区分です。
「基礎・標準・応用」の年間スケジュール
ではここからは、実際に「基礎・標準・応用」それぞれをどれくらいの時期にやればいいのか解説していきます。
「基礎」は最初の5〜6ヶ月【2,3月〜夏休み前半まで】
3STEPのうち、まずやるべきはもちろん「基礎」です。
時期としては、だいたい最初の5〜6ヶ月(2,3月〜夏休み前半まで)で固めましょう。
この時期の「基礎固め」は、あくまでこの後の「応用」で使うための知識をゲットする段階です。
そのため、絶対に難しい問題や思考力が必要な問題はやらないようにしましょう。
基礎固めの時期に変に応用をやると、ものすごい効率が悪くなります。
また、やるべきこととしては、以下があげられます。(一応、別で詳しく解説もしているので載せておきます。)
現代文:漢字
古文:古文単語、漢文単語
数学:公式の暗記や教科書レベルの問題の理解
理科:公式の暗記や教科書レベルの問題の理解
社会:教科書で太字になっている事項の暗記
ちなみに、1年少しある受験期間の半分弱である5〜6ヶ月を基礎固めに使うのは長すぎる!という人がいるかもしれません。
しかし、ここが一番大事で、とにかく「基礎」をしっかり固めておけば、あと「標準」「応用」でやることはその知識の使い方を学ぶだけという状態に持ち込めます。
数学の公式とかだと分かりやすいですが、公式って見ながら問題を解いたらもちろん超簡単に問題を解けちゃいますよね?
それって、「公式の使い方」を知らなくても公式さえ「知識」として知っていれば点数なんて取れてしまうということです。
それとちょっと似ていて、結局受験勉強は「知識の使い方」も大事ですが「知識を得る」ことが最重要なのです。
だから、少し長めでもしっかりと基礎を習得することが大事になるのです。
ちょっと我慢の期間と思って、後々のためにだいたい最初の5〜6ヶ月(2,3月〜夏休み前半まで)は「基礎」をやりましょう。
「標準」は2~3ヶ月【夏休み中盤〜10月くらいまで】
3STEPのうち、「基礎」の次にやるべきは「標準」です。
時期としては、だいたい夏休み含めた2〜3ヶ月(夏休み中盤〜10月くらいまで)です。
この時期の「標準」は、「基礎」で身につけた知識を使って思考力を高めるという段階です。
ただ、いきなり「応用」レベルのめちゃくちゃ高い思考力を必要とする問題は解けません。
そのため、まずは思考力が少しくらいだけ必要な「標準」レベルの問題で練習しましょう。
焦って解けない「応用」レベルの問題をやっても意味ないのでここは注意点ですね。
やるべきこととしては、以下があげられます。(一応、別で参考書など詳しく解説しているので載せておきます。)
現代文:マーク式問題(記述式もあってもいいですが、1文や2文程度の記述にしておきましょう。いきなり長い記述は×です。)
古文:古文読解、漢文読解(マーク問題や語句問題)
数学:教科書の応用レベル(知識を少し使った問題)
理科:教科書の応用レベル(知識を少し使った問題)
社会:教科書で太字になっている語句を中心に、歴史の流れを掴む
「基礎」で習得した知識を使って、どんどん問題を解いていきましょう。
「応用」は最後の4ヶ月【11月くらい〜2月(入試当日)まで】
とうとう最後の段階です。3STEPでいう、「応用」に入っていきます。
時期としては、最後の4ヶ月くらいを使いましょう(11月〜入試当日)です。
3STEPのうち「基礎」と「標準」をバッチリこなしたみなさんなら、最後はそのレベルを高めるだけです。
「基礎」で得た知識を反復して確実なものにしつつ、「標準」レベルよりは思考力を必要とするような入試問題で学力をあげていきましょう。
具体的には、入試問題を解くことをおすすめします。
ただ、最初から志望校の入試問題を解いてしまうと後で最後の練習に使える過去問がなくなってしまいます。
そのため、最初は志望校より少し下のレベルの大学の過去問をときましょう。
あまりみなさんがやらない方法なのですが、正直大学教授が用意する問題はどこぞの塾が出す問題集より優秀です。
そのため、志望校の少し下のレベルの全く関係ない大学でも、問題集として過去問を活用しましょう。
この方法は、とてもおすすめです。
また、もし時間的な余裕があれば、志望校より少し難しい大学の過去問を解くこともおすすめします。
難しい問題で慣れておけば、自分の志望校の過去問が少し簡単に思えて高得点が取れ、より合格が確実になります。
3STEPを計画通りにやることができればほぼ確実に時間的余裕が生まれるので、難しい問題で慣れておくのは本当におすすめなのでぜひやりましょう。
【おまけ】そもそもスケジュール通りに進まない人へ
ここまでで、年間のスケジュールの立て方に関しては説明しました。
しかし、こんな人は多いのではないでしょうか。
「スケジュール立てたはいいけど、そもそも計画通りに進まない…」
これは案外、受験生みんなが頭を悩ませている問題です。
しかし、解決策は簡単で「効率良い勉強をする」「勉強法を身につける」ということをすればいいのです。
スケジュール通りに進まない理由はいくつかありますが、ほとんどの受験生は以下の2つに当てはまるのではないでしょうか。
①スケジュールをだいたいで立ててしまったため、そもそも無理のある計画になってしまった。
②スケジュールを立てたはいいけど、やる気が出ない日があって計画通りに進まなかった。
①に関しては、今回説明した通りに計画を立てれば無理のあるスケジュールになることはないでしょう。
問題は②のやる気問題です。
しかし、これは「勉強の効率を上げる」ということを意識すれば案外簡単に解決できます。
勉強効率を上げるとやる気が出る理由は単純です。
勉強効率を上げると、他の人の10時間分の勉強を5時間で身につけたりできます。
考えてみてください。例えば極端な話、30分の勉強でテストで90点とか取れたら楽しいと思いません??
1週間の勉強で、模試の判定でA判定とか出たら友達に自慢しちゃいますよね??
それと同じです。結局、やっていることが結果に結びつくとわかっていて、さらに簡単に結果が出れば楽しいと思うのです。(だからゲームは楽しい)
そのため、②の「やる気が出ない日がある」という問題は、勉強効率を上げて短時間で成績を上げられるようになればいいのです。
そして、そのための勉強法ということになります。
ちょっと長くなったので、別で解説します。
まとめ
いかがだったでしょうか。
スケジュールは適当に立てるのではなく、段階に分けてそれぞれ適切な時期に適切な勉強をしていってくださいね。
ほとんどの人が適当なスケジュールでとりあえず勉強しているので、計画をしっかり立てるだけでも本当に成績の伸びは違ってきますからね。
みなさんが無理ない計画を確実にやりきり、志望校合格をつかみとれることを楽しみにしています。